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中国のインダストリアルインターネットプラットフォーム、「スマートタイヤ」の発展を支える
        
2022-01-19 15:16 | CRI

  中国工業情報化部はこのほど、2021年インダストリアルインターネットプラットフォームイノベーションナビゲーター応用事例リストを発表し、全国の計140件の事例が入選しました。インダストリアルインターネットプラットフォームは、製造業のデジタル化モデルチェンジと産業チェーンの現代化を全面的に後押ししています。電機メーカー、ハイアール傘下のインダストリアルインターネットプラットフォーム「ハイアールカオス」は昨年、タイヤ大手の青島双星と共同で、ゴムインダストリアルインターネットのサブプラットフォーム「タイヤネット」をリリースし、伝統的なゴム製造企業をスマート工場に変身させました。

  山東省青島市董家口経済区にある双星タイヤの「インダストリー4.0」スマート工場で製造されているのは全て「スマートタイヤ」です。タイヤに小型センサーが取り付けられていて、自動車が走り出すと、位置や走行距離、タイヤの温度や空気圧、走行ルート、道路状況、積載量、摩耗などのデータが記録され、センサーを通じてクラウド、すなわちタイヤネット「スマートクラウド」プラットフォームにアップロードされます。

  「スマートタイヤ」は、異常なデータを検知すると直ちに警報を出します。タイヤネットは直ちにドライバーや管理バックグラウンド、サービスステーションに早期警戒情報を出し、ドライバーの安全運転を確保します。

  山東港陸海国際物流集団ネットワーク貨物輸送センターの責任者、劉克佳氏によりますと、このタイヤは、コストを15~20%削減でき、車500台なら1カ月で約10万元(約181万円)、1年で約120万元節約できます。

  「スマートタイヤ」は、一般的なタイヤと比べて高性能で寿命も長く、一般的なタイヤは20万キロメートル走行できるのに対し、「スマートタイヤ」は50万キロメートル走行でき、さらに燃料も節約できます。現在、港湾やネットワーク貨物輸送、一般的貨物輸送、宅配・速達、都市公共交通などでタイヤネットの「スマートクラウド」プラットフォームが利用され始めており、1年で200%以上の増加率を記録しています。(ZHL、柳川)

  

  

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