ニュース
農村部の児童・生徒の栄養改善計画、実施から10年、顕著に改善
        
2021-12-23 15:41 | CRI

  「農村義務教育学生栄養改善計画」が実施されてから今年で10年を迎えました。教育部財務司、中国発展研究基金会が共同で作成した同プロジェクトの評価報告書がこのほど発表され、この10年の著しい成果が報告されました。

  

   この10年で、立ち遅れている地域の農村部の児童・生徒の体質、健康状況、運動能力、学習能力はいずれも著しく向上しています。2020年の農村部の15歳男女の身長は、2012年と比べて男子が10センチ近く、女子が8センチ近くそれぞれ伸び、プロジェクト対象の児童・生徒の体質と健康の合格率は2012年の70.3%から2021年は86.7%に上昇し、栄養不良問題は2012年の20.3%から10.2%に低下し、貧血率は2012年の19.2%から9.6%に低下しました。

  

   同プロジェクトの実施により、貧困地区の子どもの各方面における能力の不足が確実に改善されました。授業により集中するようになり、積極的に発言し、問題を探求する意欲や能力が絶えず向上し、欠席率が明らかに低下しました。貧困脱却県で収集したサンプリングデータによりますと、児童・生徒の数学の成績は約14点、英語の成績は約12.5点それぞれ上昇し、都市と農村間の公平な教育が促されています。

  

   この10年の児童・生徒の食事の改善に対する中央からの財政支出は累計で1967億3400万元(約3兆5200億円)に達しています。同プロジェクトは2020年末時点で全国28の省(自治区)の1732県で実施され、農村部の義務教育学校13万1600校をカバーし、対象児童・生徒は3797万8300人に達しています。財政部と教育部は2021年10月、食事に対する補助基準をさらに引き上げ、2021年秋学期から農村部の義務教育児童・生徒の食事補助基準を1日4元(約72円)から5元(約90円)に引き上げました。(閣、柳川)

  

0