習近平国家主席は1日、英国で開催されている気候変動対策の国連のCOP26首脳級会合で、書面によるあいさつを行いました。

　　習主席は「いかにして気候変動に対応し、世界経済の回復を促すかが、我々が直面する時代の課題だ」と指摘し、3つの提案を行ないました。

　　第1の提案は、多国間の共通認識を維持し守ることであり「『国連気候変動枠組み条約』および『パリ協定』は、国際社会が連携して気候変動に対応する際に遵守すべき基本法律だ」と指摘しました。第2は、実務面の行動に照準を定めて、各方面が着実に実行できる目標とビジョンを制定して、気候変動対策の実施を促していくことです。さらに、先進国は発展途上国に援助を提供する必要があると主張しました。第3は、はクリーンな発展へのモデルチェンジを加速することです。習主席は「科学技術の刷新を駆動力として、経済と社会のクリーンな発展を推し進めていく必要がある」と指摘しました。

　　習主席は、さらに、「中国はこのほど、『炭素排出のピークアウトとカーボンニュートラルの活動強化に関する意見』と『2030年前のピークアウトを目指すアクション案』を発表した。今後は次々に、エネルギーや工業、建築、交通をなどの重点分野、石炭や電力、鉄鋼、セメントなどの重点業種における実施案を発表するほか、さらに科学技術、カーボンシンク（炭素貯蔵所）、財政、金融などについての保障措置を打ち出していく。これによって、炭素排出のピークアウトとカーボンニュートラルおよび“1＋N”といった政策体系を整備し、日程表、ロードマップ、作業の設計図を明確にしていく」と、中国の取り組みを紹介しました。（朱、鈴木）