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原子力潜水艦協力の誤った決定の撤回再度促す=外交部
        
2021-09-28 15:51 | CRI

  外交部の華春瑩報道官は27日の定例記者会見で、オーストラリアの原子力潜水艦の配備に対する米英の支援について、「中国は、3カ国が国際社会の声に耳を傾け、旧式の冷戦思考と偏狭な地政学的観念を捨て、誤った決定を撤回し、国際的な核不拡散の義務を忠実に履行し、地域の平和と安定した発展に役立つことを多く行うよう、改めて勧告する」との発言を、再び行いました。

  ロシアのラブロフ外相は25日、原子力潜水艦は兵器に使用可能なレベルの濃縮ウランを使用しており、オーストラリアが米英豪による新たな安全保障協力の枠組みである「AUKUS(オーカス)」を通じて原子力潜水艦を入手した場合、ロシアは国際原子力機関(IAEA)に監督を求める可能性があると表明しました。華報道官は同件について、「米英豪による原子力潜水艦協力には核拡散の重大リスクがあり、『核拡散防止条約』の精神に違反する。ロシアが懸念を示すのは完全に正当で、合理的である」との考えを示しました。

  華報道官はその上で、「中国は米英豪が『核拡散防止条約』と監督システムの抜け穴を悪用することに断固として反対し、国際的な核拡散防止システムの権威と有効性を断固として守っていく。中国は同時に、米英豪が核不拡散問題でダブルスタンダードを用いることがもたらす深刻な危害に注視するよう、各方面に改めて要請する。米英が地政学上の利益を国際的な核不拡散ルールよりも優先し、オーストラリアが核兵器非保有国として初めての原子力潜水艦の導入国になることに協力することは、他の核非保有国がよくないことと知りつつ追随する事態を誘発し、地域において核にまつわる焦点になっている問題の解決に深刻な負の影響をもたらす。それだけでなく、オーストラリアの原子力潜水艦の導入は、『南太平洋非核地帯条約』とASEAN諸国の東南アジア非核地帯設立の努力を損ね、地域の平和と安定を著しく破壊する」と指摘しました。(Yan、鈴木)

  

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