【新華社パリ２月８日】フランス関税・間接税総局が５日発表した同国の２０２０年の商品輸出額は前年比１５・９％減少し、輸入額も１３％減となった。新型コロナウイルスの影響としている。

  コロナの衝撃により、フランス航空業界は輸出額が４５・５％の大幅減となり、エネルギー製品の輸入額も３９・８％減と下落幅が最大となった。商品貿易赤字は１９年の５７９億ユーロ（１ユーロ＝約１２７円）から６５２億ユーロに拡大し、１２年以来の高水準に達した。

  一方で５月以降は、一部の貿易相手との貿易が持ち直し、中でも中国向けの輸出額が急速に回復した。昨年１２月の輸出額は１９年の月平均の９３％まで回復し、輸入額も９１％まで戻った。

  リステール欧州・外務大臣付対外貿易・誘致担当相はフランスの貿易ファンダメンタルズについて、フランス経済と世界市場は昨年、未曾有の危機に見舞われたが、政府の各緊急対応策のおかげで依然堅固な状態にあると指摘。２１年は世界貿易に不確実性があるものの、フランスは企業の輸出拡大と新興市場開拓を奨励し、支援すると述べた。