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【観察眼】成長続く中国経済、世界経済とともに春景色を織りなしたい
        
2021-01-21 09:22 | CRI

  コロナ禍が世界経済に与えた深刻な影響が続く中、2020年の中国経済は力強いパフォーマンスを見せた。中国国家統計局の発表では、2020年の中国の国内総生産(GDP)が初めて100兆元の大台を突破し、不変価格表示では前年比2.3%増となった。

  国家発展改革委員会総合司の厳鵬程司長は、プラス成長が実現できた理由は、中国経済の次の特徴にあると指摘する。①速やかで、かつ果敢で、科学的にコロナ対策を講じたこと。②高まる巣ごもり需要に対応して、伝統産業の高度化を奨励した。③減税及び企業向け金融サービスの強化でビジネス環境が改善されたこと。2020年の新規企業登録数が2500万社に上ったことがその良い例と言える。④企業の生産再開や市場や流通業の再開の問題点を、速やかに整理した。2020年第4四半期の工業の生産能力の利用率が78%に伸び、12月の工業企業の製品販売率が98.4%に伸びていることがその成果である。どれをとっても地道かつ確実に手応えのあった取り組みと言える。

  一方、中国経済が初めて100兆元の大台を突破し、世界経済に占める割合も2019年の16.3%から約17%に伸びている点も、世界からの注目を受けている。

  経済協力開発機構(OECD)が2020年12月に発表したところでは、2021年世界経済の成長における中国の寄与率が3分の1を超えるという。ブルッキングス研究所のホミ・カラス 国際経済開発局上席研究員が「ウォール・ストリート・ジャーナル」のインタビューに対し、「中国経済の貢献がなければ、去年、世界経済の減少幅が現在の4.3%ではなく、5.7%に達するだろう」と答え、米CNNテレビも、「中国経済の成長は他の地域の市場成長に土台を作り出している」としてポジティブに報道している。

  今後の中国経済と世界の関係について、外交部の華春瑩報道官は19日の定例記者会見で次のような分かりやすい表現を使った。その表現とは、「一輪の花が咲いただけでは春とは言えない。色とりどりの花が咲き乱れてこそ、春景色が庭園に満ち溢れた春の到来である」。華報道官が言ったように、中国の発展は世界から切り離せないのと同様に、中国が発展すれば世界により良く寄与できる。中国経済の持続的な成長は世界により多くのニーズをもたらし、中国は世界とより多くの発展のチャンスを分かち合い、各国とより良く互恵ウィンウィンを実現することが期待されている。言うまでもないことに、これが2021年の中国経済の基調でもある。(CRI日本語論説員)

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