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故宮の新商品「巾着口紅」が登場 国産化粧品は本当に台頭したのか
        
2020-01-21 10:34 | チャイナネット

「如意雲间間流蘇軟,珠翠玲瓏酔流霞」。

 

 

 これは故宮博物院文化創意館の2020年新商品「巾着口紅」のキャッチコピーの一文である。

 

 

 故宮博物院文化創意館のWeChat公式アカウントは先日、新商品の口紅、瑪瑙レッド、宝石レッド、珊瑚レッド、琥珀オレンジ、ササゲレッド、瑠璃パープルの6色を発売し、外見は故宮博物院が収蔵する各スタイルの巾着をモチーフにしていると発表した。これらの口紅は故宮博物院文化創意館のWeChatアプレットで予約販売し、価格は1本199元。

 

 

米ナショナル・ジオグラフィック・チャンネルが故宮の口紅を推薦 

 

 

故宮博物院文化創意館のWeChat公式アカウントが発表したのは13日だが、米ナショナル・ジオグラフィックの微博(ウェイボー)は10日に一足早く新商品の口紅を紹介し、「口紅お兄さん」こと李佳琦さんの口調を真似て「1本の口紅、小さな中に無がある」と書き込んだ。

 

 

 紹介文は、巾着口紅は精巧で美しい「巾着」で「和」を意味し、宮廷の巾着の6大吉祥図案を用い、「福、禄、寿、喜、財、吉」の美しい意味を象徴しているとした。

 

 

 故宮は自身のブランドの化粧品だけでなく、毛戈平(MAOGEPING)やMACなどともコラボ化粧品を発売し、「凌寒は万物を蔵し、暗香を生む」は故宮の詩となっている。

 

 

 パッケージは紫禁城の宮殿の彫刻や彩色を施した天井をイメージさせる。これは、MAC2020故宮限定版中国龍紋口紅を多くの人が購入した理由である。毛戈平と故宮のコラボ化粧品シリーズ「気蘊東方」については、故宮IP龍映韶顔シルクパウダー・ファンデーションの龍の浮き彫りはメイクの達人を驚かせ、「家宝にしたいくらい。使うのがもったいない」という声が上がった。

 

 

 古風かつ顔面偏差値の高さで支持される化粧品を発売したのは故宮だけではない。

 

 

 2017年に中国杭州に誕生した「花西子」は「東洋の化粧、花で引き立たせる」をブランドの位置付けと理念にしている。うち「西子」の2字は蘇東坡の詩句「欲把西湖比西子、淡粧濃抹総相宜」(西湖を西施と比較しようとすれば、薄化粧も濃い化粧相い宜し)から来ている。商品のパッケージと商品名に中国の古風な特徴が表れている。「金陵栖霞盤」や「蓬萊紫光盤」などはアイシャドウパレットの色番号の名称である。

 

 

 美康粉黛も古典シリーズの中国化粧品ブランドで、老舗ブランドの謝馥春と比べると、古典的要素を多く取り入れ、色番号に詩句を用いている。「紅豆南国」のあずきピンク、「橘子洲頭」の元気オレンジ、「燭影揺紅」のバーガンディーなどがある。

 

 

 実は、中国ブランドの化粧品は古風なデザインと名称で異彩を放ったわけではない。

 

 

中国化粧品ブランド、それぞれに「神業」あり 

 

 

 ここ数年、完美日記、橘朵、美康粉黛、瑪麗黛佳などの本土化粧品ブランドが注目を集めている。湛江地区の大学2年生の王玥さんは、「国産化粧品は低コストを試行錯誤し、一部のブランドのアイシャドウは4色で何百元もする。試してみて色が気に入らなければ、かなりショックを受ける」と話す。

 

 

 2019年の「双11」(ネット通販セール)、開始84分で天猫の化粧品取引額は2018年の1日の取引額を超えた。以前は海外ブランドがランキングを「制覇」していたが、今では国産化粧品の台頭が非常に目立つ。開始10分で、百雀羚は取引額1億元突破を発表、完美日記も13分で1億元突破を発表した。同日1時までに、84ブランドが取引額1億元を超え、うち化粧品は11ブランド、国産化粧品は4ブランドに達した。

 

 

国産化粧品は本当に台頭したのか 

 

 

 現在は成績が良好で勢いがあるが、国産化粧品の「掛け声ばかりで実際の行動が伴わない」点を懸念する人もいる。

 

 

 この疑問に全く理由がないわけではない。

 

 

 国産化粧品業界は大手ブランドのOEMから自主ブランドへと発展した。以前は外資系企業が中国にOEM工場を設立し、現地のOEMの急速な発展を促した。高臨咨詢によると、一部ブランドは自社工場を持つが、多くの国産化粧品ブランドがOEM委託方式を採用している。

 

 

 高臨咨詢は、研究開発を強化し、ブランド競争力を形成することこそが競争の鍵だと見ている。また、今後一定期間、オリジナルまたはその他のコア競争力を備えるブランドが要領よく立ち回るブランドを徐々に淘汰し、市場の本当の勝ち組になるとの見解を示した。

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月20日

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