経済
LVMHのCEOが長者番付トップに 2019年に株価60%上昇
        
2020-01-21 10:33 | チャイナネット

 1月19日のフォーブス誌の世界長者番付によると、世界最大手の高級品グループLVMHのベルナール・アルノーCEOがアマゾンのジェフ・ベゾスCEOを抜き、長者番付トップになった。アルノー氏の総資産は1165億ドル、ベゾス氏は1156億ドルとなっている。

 

 

 フォーブスの統計によると、2019年、アルノー氏の総資産は400億ドル以上増加し、増加幅が最も大きい1人となった。LVMHの株価の上昇が大きく貢献し、総資産が急増した。

 

 

 2019年、LVMHの株価は60%以上上昇し、時価総額は800億ユーロ増加。現在のLVMHの株価は439.05ユーロで過去最高に達し、時価総額は2209億ユーロに達する。

 

 

 LVMHグループは世界最大の高級品企業で、傘下6大業務に計75ブランドを保有。同社の財務報告によると、2019年第1~3四半期の売上高は前年同期比16%増の384億ユーロ、有機的成長率(為替レート、業務変動などの影響を除く)は11%だった。

 

 

 近年、固有の有名ブランドだけでなく、LVMHグループは買収行為を続け、製品ラインを充実化している。

 

 

 2019年11月、LVMHグループは1株135ドル、総額165億ドルで米ジュエリーブランドのティファニーを買収し、同社の史上最大規模の買収取引となったことを認めた。

 

 

 長城証券の張瀟アナリストは、LVMH自身の業績は安定しているが、ジュエリー業務は最も弱い部門だと話す。ティファニーの買収はLVMHのジュエリー業務、特に米国地区の実力増強につながり、現有のジュエリーブランドを補強すると見られる。また、ティファニーは近年、ブランドの老化、価値低下のリスクに直面し、LVMHによる買収はティファニーのブランドイメージ再生のチャンスになる可能性がある。

 

 

 ここ数年、世界の小売業はやや不景気だが、高級品業界は勢いがあり、特に中国の高級品市場は急成長している。

 

 

 統計によると、2012~18年の世界の高級品市場の伸び率の半分が中国によるもので、2025年にその比率は65%に拡大する見通し。

 

 

 高級品市場研究機関の要客研究院がこのほど発表した『2019中国高級品報告』によると、2019年の世界高級品市場の規模は約3817億ドルで、中国人の高級品消費額は1527億ドルに達し、世界市場の40%を占めた。

 

 

 開雲集団大中華圏の蔡金青総裁は『証券日報』の取材に対し、「中国は世界高級品業にとって重要な市場であるだけでなく、産業バリューチェンの重要な部分でもある。より多くの中国人が本土で高級品を購入できるように、我々は小売の構成、従業員、経営陣、サービス、育成などの面に大々的に取り組み、ECとデジタルマーケティングの面で多くの試みを行った」と話した。

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月20日

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