経済
人民元の年内値下がりの可能性は限定的 アナリスト
        
2016-11-17 18:03 | http://j.people.com.cn/n3/2016/1005/c94474-9123075.htmlhttp://j.people.com.cn

  人民元の対米ドルレート基準値が11日には1ドル対6.8ドルの大台を突破して、6年ぶりの低水準を記録した。人民元の値下がり観測が引き続き出回り、マクロアナリストの李慧勇氏は、「人民元が年内に値下がりするという悪材料はすでに出尽くしたが、2017年までにさらに5%値下がりして1ドル7.3元になる可能性がある」と予測し、「人民元値下がりを悪材料とばかりみなすべきではない」との見方も示す。

 

  11日はオンショア市場とオフショア市場で人民元価格が大きく変動した。オンショア人民元対ドルレート基準値は前日の取引日の6.7885元から230ベーシスポイント値下がりして6.8115元で引け、6.8元の大台を突破し、74カ月ぶりの安値を更新した。オフショアレートは取引開始後に1度は6.85元の最安値を記録したが、午後には反発上昇した。

 

  人民元は以前より弾力性に富み、市場化の進んだ道を歩んでいることは明らかで、8月11日に行われた人民元の切り下げ調整後は、特にこうした傾向が目立つ。6.8元の大台を突破した後、レートがさらに低下して7元を割り込むかどうかに市場は最も関心を寄せている。

 

  李氏は、「人民元は2017年末までは5%の値下がり幅を維持して、7.3元前後になると予想される。人民元が結局のところ値上がりするのか値下がりするのかは、背後の経済事情や最も直感的な金融政策によって決まり、決定要因には通貨の配分に対する人々のニーズも含まれる。人民元が引き続き圧力を受けるとみなされる原因は3つあり、1つ目は、すでに回復した米国経済に比べて、中国経済はなお下ぶれ圧力に直面していることだ。2つ目は、ドルは値上がり、値下がり、値上がりの変動を経ており、(国際通貨基金<IMF>の特別引出権<SDR>を構成する)バスケット通貨のレートの安定をはかりたければ、人民元は新たにドルに対する価格設定をする必要があり、具体的には人民元の値下がりという形になることだ。3つ目は、グローバル資金の再配分のニーズがあることに加え、年末と年初が近づいて、投資家が一連の資産の分配を行おうとしてることから、資金の流出圧力が米ドル資産への圧力に転換し、他の要因に変動がなければ、人民元はドルに対して相対的に値下がりするとみられることだ」と分析する。


  李氏は16年の最後の2カ月の人民元相場の変動状況について、「値下がりする可能性は小さい」との見方を示す。「現在のリズムから考えて、人民元の年内の値下がりを示唆する悪材料はほぼ出尽くしており、さらに値下がりすれば大規模な為替差損をもたらすことになる。だが注目すべき点は、17年になると値下がり圧力が年初の5万ドルの両替限度額の小規模ピークの訪れにともなって増大する可能性があるということだ」という。

 

  李氏は続けて、「実際、人民元値下がりは必ずしも悪いことばかりではない。中国の歴史や他国の歴史を研究すると容易にわかることは、株式市場や不動産市場を含む資産の価格とレートの変動との間には必然的な関係はなく、国の経済成長の動きや関連する金融政策によって決まる部分の方が大きいということだ。価格は市場の需給のバランスをはかる最も効果的なツールで、これまでより多く利用されてきたのは金利によるバランス調整だった。

 

  今、8月11日の切り下げ調整を経て、レートもこうしたツールの1つになっており、金融政策の可能性を拡大し、経済の弾力性を高め、中国経済に朗報をもたらしている。より客観的にいえば、人民元値下がりにより中国経済が一層早く正常化を実現できるならば、資本市場の健全な発展にプラスにはたらくことになる。そこで、人民元値下がりを単なる悪材料とばかりみなすべきではなく、人民元が圧力を受けることの利害に正確に対処すべきだ」と話す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(インターンシップ 康晓雯 黄含)

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