中国
中央備蓄の冷凍豚肉1万トンが放出
        
2019-09-20 17:19 | チャイナネット

 「近頃の監督管理状況を見ると、豚肉価格は安定に向かっている」。中国国家発展改革委員会は18日に記者会見を開き、孟瑋報道官は、9月11日から17日までの大中36都市の豚肉平均小売価格の1日平均上昇幅は0.28%で、8月より大幅に縮小したと述べた。

 

 

 中国で近頃、豚肉価格が高騰し、各界から注目を浴びている。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は18日、過去1年あまり、アフリカで続く豚コレラや養豚周期などの要因により中国の豚肉価格は上昇し続け、物価指数を押し上げていると伝えた。公式データによると、8月の豚肉価格は前年同期比46.7%高騰し、ここ8年で最大の上昇幅となり、当月の消費者物価指数(CPI)を押し上げ、CPI上昇幅は7月の17カ月来の高水準を維持した。

 

 

 豚肉価格の上昇を抑制するため、中国政府は養殖奨励、豚肉割当数、備蓄放出、鶏肉の推奨などの措置で対応している。

 

 

 米CNNは17日、中国華商儲備商品管理センターのウェブサイトの最新情報を引用し、19日に中央備蓄の冷凍豚肉1万トンの放出作業を実施し、競争入札で取引すると報道。企業1社あたりの取引量は300トン以内となる。華商儲備商品管理センターは国家備蓄の砂糖や肉類などの戦略物資の管理を専門に行う。

 

 

  国家備蓄肉は国が突発的な災害への対応や市場安定、マクロ調整を実施するために備蓄する重要な戦略物資で、その管理使用権は国務院に属する。米ワシントン・ポスト紙は、中国の巨大な豚肉ニーズは、中国経済全体が豚肉価格の変動の影響を受けることを意味すると論じた。2007年、疫病発生により豚肉価格が高騰し、中国は他国の外貨・石油・食料備蓄のように、国家豚肉備蓄制度を確立した。この制度は価格高騰時に豚肉を放出して価格を抑制し安定させるだけでなく、低価格の時に養豚業者から買い付けることもできる。

 

 

 孟瑋氏は18日、物価の動向から分析すると、国慶節の期間、物価は引き続き安定を維持する見通しだと述べた。国家発展改革委員会は関係部門とともに人民の生活に関わる商品の価格変動を引き続き密接に観察し、ニーズに合わせて相応の調整措置をとり、物価の安定を維持する。

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月19日

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