中国
中国初のクローン警察犬、訓練を開始
        
2019-03-21 18:21 | チャイナネット

 

  生後2カ月のメスの幼犬「昆勲」が今月、昆明警察犬基地で訓練を開始した。「昆勲」は中国初のクローン警察犬で、科学者が7歳のメスの警察犬「化煌馬」の皮膚の遺伝子を用いている。雲南省普洱市公安局で働く「化煌馬」は数十件の事件の捜査に参加し、多くの受賞歴を持つ。香港紙『南華早報』が伝えた。

  「昆勲」は昆明警察犬基地を訪れると、現地の気候と環境に適応した。同基地プロジェクトチーム研究担当者の万九生研究員は、「昆勲は人になつきやすく、社交的で、警察犬にも向いている。この子犬は暗い不慣れな環境に怖気づくことなく、鋭い嗅覚を持つ。隠された食べ物を順調に見つけ出すことができる」と話した。

  警察犬クローンプロジェクトチームは「化煌馬」の遺伝子を北京市の実験室に送り、別のメスの卵細胞を使い新たなクローン胚を作り、これを別の代理出産するメスの体内に植え込んだ。プロジェクトチーム技術者の劉小娟氏は「代理母は温厚なビーグルだった。難産を防止し活着率を高めるため、代理母の帝王切開術を行った」と述べた。

  クローン犬の市場での販売価格は38万元。「化煌馬」のように優秀な警察犬を見つけるには長年の時間を要するため、昆明警察犬基地から「千に一頭」と形容されている。研究者は、この功労犬の遺伝子を留めようとするならば、伝統的な繁殖方法よりもクローン技術の方が有利としている。

  万氏は「クローン警察犬はまだ実験室の段階にある。今後10年内に技術がさらに成熟した後、優秀な警察犬の大規模クローンが可能になる」と述べた。韓国は2007年に、世界で初めてクローン警察犬・軍用犬を作った国になった。中国では現在、研究・商業目的のクローン動物が普及しつつある。

  「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月21日

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